ダウンロード
メニューを閉じる -

Sergio Demian Lerner(セルヒオ・デミアン・ラーナー)、2020年6月、AMA

Published on: 13 7月, 2020

2020年6月4日、IOVlabsのCIO、Sergio Demian Lerner(セルヒオ・デミアン・ラーナー)はAMA会議に参加しました。以下がその質疑応答です:

白書を見ると、「Smart Bitcoin」、RSK Smart ContractのネイティブトークンであるRBTCの両方があり、RBTCはtx費用またはガスの支払いのためだけであるように見えます。RIFトークンは本当に必要な理由があるのでしょうか?それとも、理論的にはすべてがRBTCで行うことが可能なのでしょうか?

「RSK」はSmart Contractプラットフォームの名前です(もともとはRootstockと呼ばれており、それがRSKコミュニティにおいて今でもrootstockerと呼ばれる由縁です。)

RSK Smart Contractのネイティブ通貨はRBTCで、Smart Contract実行やトランザクションなどのすべての基本的なプラットフォームサービスは、RBTCによって支払われます(BTCに1:1でペグされます)。

一方、RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)トークンは、トークン保有者がRIFプロトコル仕様と互換性のある分散型インフラストラクチャサービスを利用できることを目的としています。

RIFトークンは、Rootstockネットワークにおいて本質的にはERC20なのでしょうか?開発費用または創設者の報酬もあると思っていましたが、それらは実際にあり、RIFトークンで支払われているのでしょうか?

あなたが読まれているのは、RSK Smart Contract白書です。その白書はRSK Smart Contractについて記載されています。RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)プロジェクトは、もっとずっと後になってからで、それ自体についての基礎的な白書があります。RSKでのトランザクション費用は以下の通りに分割されます:80%がマイナーに支払われ、19%はRSKリファレンス実行を改良および維持するチームに支払われ、1%がサービスのためのフェデレーションファンクショナリに行きます。RSK Smart Contractには補助金がないことに留意してください。そのため、すべての支払いは実際の人々による実際のネットワーク利用および実際のトランザクションから払われなければいけません。そこには何の推測もありません。

ある意味、RSK Smart Contractは、補助金の価値が収集されるトランザクション費用より低い未来のBitcoinを見ているようなものです(もしもそれがいつか起きるなら)。

 

…「補助金の価値が収集されるトランザクション費用より低い(もしもそれがいつか起きるなら)。」 補助金が0になることは、なぜ「もしも」の問題なのですか?

そうですね、それは120年ほど先になるでしょう。それまでに、私たちは皆Covid-87(最新型コロナウィルス感染症)で亡くなっているかもしれません。 しかし、私はより近い将来、例えば20年先について話していました。現在の問題にとっては、120年先に何が起きるかはあまり関係がありません。なぜなら、可能性のある変更についてコンセンサスを得るために十分な時間がコミュニティにあるからです。

 

では、RIFトークンは基本的にERCトークンと同様なものなのですか?

そうです。RIFトークンは、Oracles、分散型ストレージ(RIF Storage)、ドメインネームマーケットプレイス(RNS)、自己主権型アイデンティティ、安全なコミュニケーション、見張り賞金などの多岐にわたる第二レイヤーサービスのために利用可能なERC20トークンです。チェーンリンク+ファイルコイン+グラム+ソバーンすべてを一つの実用的なトークンにしたようなものです。

 

Bitcoinについて最も致命的と思われる主要な脆弱性について教えていだけますか?

Satoshiは、脆弱性が見つかった場合、すべてのノードに関する通知が配信される機能をリファレンスクライアントに挿入しました。それがアラートシステムです(覚えていますか?)。アラートはSatoshiか、または必要とされるプライベートキーを持った別の主要メンバーによってサインされることが可能でした。アラートは初期プロトコルハンドシェイク後にノードにブロードキャストされた最初のメッセージで、すべてのノードがセキュリティ最新情報について知るのを確実にするために、ノードはできる限り早く新規アラートでネットワークをあふれさせたでしょう。そのコードに脆弱性があることが分かり、それがBitcoinにおける最初のシグネチャー属性の脆弱性でした。新しく作られたアラートを取って、クローンとクラッシュでRAMメモリをいっぱいにするように多くの方法で素早くそのアラートを変化させることが可能だったのです。それは、すべてを仲間に送信する前ではありません。さらに、それらをクラッシュへと追いやることもできました。これは、シグネチャーがアラートの特殊IDの一部であったためで、すべての変化したアラートが異なるものと考えられたのです。主要チームは、ネットワークを保護するためにアラートを送ることができませんでした。なぜなら、そうすることで攻撃者がアラームを変化させるリスクにネットワークをさらすことになるからです。たとえ攻撃のシミュレーションを行わなくても、当時、すべて(またはほとんどの)ノードがアップグレードされるまで、その脆弱性はネットワーク全体を壊すだろうということに皆が同意しました。ハードコミュニティーのように、残りを保護するためには高い割合でノードをアップグレードする必要があります。そして、攻撃の最中、すべてのノードが悪質になりました。それはかなりひどいものでした。

 

RSK Smart Contractの最も顕著な技術的特徴は何ですか?

そうですね、1:1ペグおよびフェデレーションのために多くの開発が費やされました。RSK Smart Contractのペグは、非常に興味深いシステムです。例えば、Liquidのペグの機能性すべてと、さらにダイナミックフェデレーション(完全な透明性と遅延方法で、ダイナミックにメンバーを追加または除去するためのフェデレーションのプロトコル)を備えています。また、RSK Smart Contractのマージマイニングサブシステムは独特で、フォークを監視し(Armadillo)、SPVプルーフを圧縮するためのいくつかのテクニックを使用しています。最後に、RSK Smart Contractが全情報(アカウントおよびSmart Contractコードの両方)を保存するために使用する独特なバイナリートライであるUnitrieを私は気に入っています。この構造は非常にメモリ効率がよく、メモリに数百万のアカウントを保存することを可能にします。これによってブロックにおいてアクセスできるアカウントまたはストレージセルの量を増やし、RSKネットワークのスケーラビリティを増加させます。

RSK Smart Contractには高いスケーラビリティがあっても、RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)は、さらに高いスケーラビリティを提供する助けをするための混合物の一部であると理解しています。なぜRIFデータがRSK Blockchainにおいて記録されながら、同時にスケールにおいて大きな改良を提供することが可能なのか、詳細を教えていただけますか?

RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)のスケーラビリティのソリューションは、RIF Paymentsと呼ばれます。RIF Paymentsは、多くの支払いソリューションを一つのAPIおよびSDKのもとに統合するためにAPIです。RIF Paymentsに登録された主なサービスの一つは、RIF Lumin Networkです。RIF Lumin Networkは、BitcoinのLightning Network(低レイテンシ、低コスト)に類似した特性を持つ第二レイヤーの支払いチャンネルネットワーク(PCN)です。RSKオンチェーントランザクションのコストもBitcoinより低いため、Luminoチャンネルの開閉はより低費用でよりダイナミックです。これによってさらにLuminoトランザクションは低価格になります。詳細は、https://www.rifos.org/paymentsで確認できます。

そうは言っても、RSK Smart ContractのオンチェーンレイヤーはBitcoinよりもっとずっとスケーラビリティが高く、それは主にトランザクションがより小さいことに由来しています(技術的にtestnetは最近、無事に150tps強調されています)。よく誤解される問題は、一秒間にいくつのトランザクションをCPUが分離して処理できるかでも、既存ネットワークがいくつのトランザクションを処理できるかでもなく、少なくともネットワークを分散させたままにするために、リソース(ストレージ、メモリ、CPUおよびバンド幅)を消費され続けながらネットワークがいくつのトランザクションを処理できるかです。そうすることで比較的安いコンピューターも参加することができます。この理論に沿って、RSKコミュニティーは、トランザクションのサイズを5分の1に縮小できるLTCP圧縮プロトコルを展開し、スケーラビリティをおそらく3倍ほど増加する予定です。

Rootstockにはethと比べてどのような種類の日周活動が見られますか?Smart Contractにロックインされたtxsまたはbtc、eth、バリューの数などを比較するウェブサイトはありますか?

RSKのトランザクション数は、ジェネシスブロックから着実に増え続けています。最後のトランザクションの波は、ney-on-chainステーブルコイン(RBTCにおいて担保とともに米ドルにペグされるトークン)の実装とともにやって来ました。RSKエクスプローラ:https://explorer.rsk.co/ において、すべての現在および過去のトランザクションを示しています(統計はなし)。

ロックされたtxカウントおよびバリューがETH、少なくともその他のSmart Contractプラットフォームと比較されるのを見るのは興味深いと思われます。messariまたは誰かがすでにトラッキングしていますか?

循環するサプライをhttps://explorer.rsk.co/で見ることができます。現在、190BTCです。ネットワークが健全であることを確実にするため、2年間、フェデレーションはペグイン可能な資金量を人工的に制限していたことを考慮に入れる必要があります。メンバーが発表したように、今年、フェデレーションはこの人工的な上限を増加しています。上限の増加はハードフォークではなく、ブリッジコントラクトに送信可能であるというメッセージであり、投票は増加にのみで低下にはできません。

ここで革新的なのは、すべてのフェデレーション・ファンクショナリがまもなく実行するであろうHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)の新バージョンです。このアップグレードは、ハッシュレートをフォローする埋め込まれたSPVノードを実行するセキュリティ孤立領域のセキュリティを提供します。これをpBTCトークンと比較することができますが、pBTCがここ数年に何度も破壊されているセキュリティ(合計18個の脆弱性!)を持つIntel SGXに基づいている代わりに、私たちのソリューションは、メインのCPUとどのリソースも共有しないHSMにおける安全な要素を使用しています。

RSK Smart Contractのペグシステムは、Liquidとはどのように異なりますか?

異なる点はいくつかあります。それらについては以前に投稿した記事でまとめましたが、以下の返答でそれを要約します。

私たちの異なる点は、Liquidのペグアウトが、いくつかの少量のbtcペグアウトを許可する参加者による交換の例外を除いて、概してKYCを必要とするプロセスであることです。大量をペグアウトするためには、ファンクショナリの一つのCrypto Exchangeに登録しなければいけません。RSK Smart ContractのペグアウトはKYCを必要としません。RSKは、私が全か無かの検閲耐性と呼ぶ良い特性があります。それは、フェデレーションファンクショナリがペグアウトトランザクションを検閲したければ、残りのすべてのペグアウトトランザクションを検閲する必要があるということです。したがって、ファンクショナリであり続けたいのであれば、HSMを接続したままにする以外の選択肢はありません。別の異なる点は、メンバーを追加するにしろ、または除去するにしろ、安全なフェデレーションを機能させるために、HSMに埋め込まれた全手順をRSK Federationが備えていることです。この特徴はダイナミックフェデレーションと呼ばれ、今もなおLiquidにおいて欠落しています。RSKでは、移行プロセスは透明性があり、新規のフェデレーションメンバーのプロファイルをコミュニティーが確認し、必要に応じて対応するための15日間の遅延を強制しています。

また、2年間どのようなセキュリティ事故もなく動き続けているハードウェアセキュリティモジュールを備えた、成功する安全なフェデレーションの双方向ペグを築き上げたことも追加したいと思います。名前を挙げたくはありませんが、RSKより目標の低いほかのプロジェクトにはセキュリティ事故およびネットワーク崩壊がありました。

オリジナルおよびあなたの最新のPatoshiパターンについての研究にはどれくらいの時間がかかりましたか?

オリジナルの研究は一晩でした。その次の日、食事をしたり、椅子から立ち上がった記憶がありません。私のサイトへの訪問量が膨大に高くなるのを見ながらただ待ち、私がしたことはBitcoinにとって良かったのか悪かったのかと考えました。そして、私が作ったものをすべて見ましたが、すると、それは非常に良かったのです。 最新の2019年のPatoshi研究には、もっと時間がかかりました。なぜなら、より科学的な厳密さを提供したかったからです。そうすることで、Patoshi研究に反対する古くて弱い主張を重大な議論から容易に取り除くこと可能だったからです。

ブロックを相関付ける「3つのプライバシー関連の欠陥」はどのようにして発見しましたか?初期のクライアントを解読しただけですか、それともその他の経緯があるのですか?それについて少しコメントをください。

3つのプライバシー欠陥の関係性を理解するには、数年かかりました。その数年の間に、Patoshiパターンの謎を掘り下げることにしたほかの研究者から助けやヒントを得ました。常に、何かがもっとあるのです。ここ数年で、Patoshiパターンにおける多くのヒントや珍しいものについて収集しています。Patoshiパターンがなぜ存在するのかについて理解することに私はまだ関心がありますが、Satoshiのプライベートなことにこれ以上首をつっこみたくはありません。Satoshiが本当は誰なのかについて教えて欲しいと書いてくる多くの人々を私が通常無視するのは、そのためです。私はBitcoinの透明性に対して十分に貢献したと思っています。

この研究を終えた時点で、公正であったと考えますか、それともSatoshiについての違った見解をもたらすでしょうか?その理由は?

Satoshi=/=Patoshiであると仮定すると、Satoshiコインの過去の歴史に基づき、Satoshiは二度とそのコインを使わないであろうと考えます。したがって、Bitcoinが生まれるより公正でより利他的な方法があり得たとは思いません。

Patoshi Blocks のパラグラフの中のNonce Restriction で、他の方法によるパターン検証にあたって発見した証拠のことをお話になっています。証拠を手に入れた経緯について教えていただけますか?

最後の記事が、パターンが本物であることを確認する一つの方法を示しています(その他にもあります)。それには、すべての連続するブロックのタイムスタンプを比較することが関係します。二つの連続するPatoshiのブロックは、逆になるタイムスタンプ(一つ目より低い二つ目)を決して示さず、その他のすべての組み合わせは非常に頻繁に逆になるタイムスタンプを示します。このことは、タイムスタンプを押すために一つのクロック供給源があることを意味しており、この属性はPatoshiセットにおける全コインベースに適用されます。 したがって、私たちには特定のextraNonce/time slopeであるnonce LSBおよびクロックの非逆行性があります。しかし、その他にもまだnonceがスキャンされる方法に関連するPatoshiブロックの特徴があります。それについては、間もなく発表することになるでしょう。その奇妙な点について、私にはまだ満足のいく説明がありません。

論文の終わりに、「公共の情報源とブロックチェーンに立脚して、Patoshi のパターンをSatoshiと結合する証拠がある」と述べられています。詳しく教えていただけますか?パターンをどのようにしてSatoshiとリンクさせているのですか?

Satoshiとのトランザクションに関連するプライベート情報を公開している人々がいます。例えば、 Hal Finney、Mike Hearn,、そしてDustin Trammelです。それらのトランザクションはブロックチェーンにおいて容易に見つけることができます。なぜなら、当時、各ブロックにおけるトランザクション数は非常に少なかったからです。

Satoshiに起因するとこれらの人々が考えたトランザクションにおいて消費されたSatoshiのインプットを見ると、それらがすべてPatoshiパターンに属していることが分かります。そのためにSatoshiがPatoshiだと思われていますが、人々は嘘をついたり、何が起きたかを忘れる可能性があるので、これは確たる証拠ではありません。

あなたが面白いと思うBitcoinに関する本、論文または記事をいくつか推薦してもらいたいと思います。技術関係、社会または経済に関するものでも構いません。

仮想通貨を研究している人は誰でも、一日に約2、3件の新しい論文を読みます。なので、すべての研究をどうにかして圧縮したものを一つ教えるのは不可能です。私なら知識に関する良いアンケート調査を探すでしょう。例えば、昔のPプリンストンのhttps://wws.princeton.edu/system/files/research/documents/Felten_SoK.pdfです。同様のSoKは、第二レイヤーのネットワーク、インターオペラビリティ、プライバシー、分割などに存在します。

 

RSKの分散化を促進するための計画および貢献について教えてください。

初期の白書ではドライブチェーンへの円滑な移行を思い描いていたため、IOV Labs Innovation Team Firstからいくつかの新規事項があります。私たちは、最初のドライブチェーン実装およびBIP(これはエコシステムにおいてあまりよく知られているものではありません)を発表しました。

https://lists.linuxfoundation.org/pipermail/bitcoin-dev/2016-October/013174.html

しかし、全員が変更を承認しなければいけないため、ソフトフォークのBitcoinは難しく、それを追求する時期ではないのでないかと考えています。RSKのフェデレーションを分散化するために、一時的にディスクリートダイナミックドライブチェーン(DDD、より注意をひきそうな名前を見つけるまで)と呼んでいます。これはフェデレーションの上に築かれたドライブチェーンであるため、ハッシュレートに応じて成長するコントリビューションとともに、マイナーはペグのマルチシグネチャーに参加することが可能です。したがって、実際問題としてそれはドライブチェーンなのです。論文の準備は整っており、IOV Labsの研究者数名の間で回覧しました。間もなく、RSKコミュニティー全体に発表する予定です。最も分散化されたプラットフォームにするため、RSKにとって素晴らしい追加となり得ると私は思っています。さらに、Bitcoinの分散化を改良する方法(Nakamoreと呼ぶプロトコル)についての論文も書いており、間もなく発表することを望んでいます。

核となる開発者自身を分散化することは可能と思いますか?または、Bitcoinの核となる開発者グループは少しでも分散化されていると思いますか?

私は十分に分散化されていると考えます。しかし離れるのが容易というわけではありません。おそらくBitcoinの核となる開発者はこの点について私に同意しないでしょう。しかし、2012~2014年の間に彼らと関わった時、彼らが誰かのコードをマージする前に、BIPs、コードまたは他のコントリビューションによって彼らの信頼を得る必要があると感じました。ある意味、それは心理的なセキュリティの壁です。しかし、Bitcoinの開発に貢献することを決意し、そのために懸命に働く私の知る人々は、どうにかして自分のコードをマージしました。ただ、批判を受け入れ、コードをやり直すことをいとわない必要があります。Bitcoinの核となる開発者であるのが今はどういうものか知りたいと思います。

RSKフェデレーションのファンクショナリを信頼しますか?その理由は?ユーザー観点からの利点または欠点は何でしょうか?

私が答えかったのは、このような種類の質問です。私たちは二つの視点から分析することができます。それは技術、オペレーションおよび評判です。技術的な観点から、RSKのペグはおそらくエコスタイルに存在する最も安全なマルチシグネチャーシステムの一つです(HSM2.0を実行するファンクショナリすべてを数えており、それはまだ事実ではありませんが、そのうち変わるでしょう)。各HSM2ファンクショナリはHSMにつながっている隔離されたノードを実行し、HSMはRSK Blockchainのハッシュレートに従います。HSM2は、RSK Bridge Smart Contractによって指示され、十分な累積作業がない限り、ペグアウトトランザクションにサインしません。そうすることで、マイニングプールに不法侵入しないでHSM2をだますことが非常に難しくなります(不可能でないとしたら)。

ファンクショナリ間のコミュニケーションはすべてRSK Blockchainを通じて行われます。そこには隠されたメッセージはなく、それを許可するサブシステムも存在しません。すべてが明白です。Bridge Smart Contractは、ペグアウトトランザクションを構築し、サインするためにそのトランザクションに関連するものを何も選択させません。トランザクション全体の内容がRSKコンセンサスによって決定されます。別の観点から見ると、まだまだ必要な仕事が残っています。最初、私たちはフェデレーションファンクショナリの名前(エコシステムにおける周知の会社)を秘密にすることがセキュリティの面で優れていると考えていました(簡単に見つけられないものは攻撃できません)。フェデレーションの場合、この「無名」(暗号用語)は成功していると思いますが、他の同様のプロジェクト(例えばLiquid)がファンクショナリ名を公表している新しい段階へと私たちは入っています。したがって、RSKフェデレーションも同じようにすべきであろうと言われました。この先数か月でそのようになることを私は望んでいます。

RSKは将来、集中型のフェデレーションから離れることが可能か、またはそのようになるであろうと考えますか?このことについては、ディエゴがある程度話しているのを聞いたことがあります。

先ほど述べたように、私たちは間もなく、RSKフェデレーションを疑似ドライブチェーンに移行する提案をRSKおよびBitcoinコミュニティーに提示します。そこでは、ファンクショナリおよびマイナーの両方がペグアウトトランザクションをサインすることで証明する必要があります。これは、本当のドライブチェーンへと再度移行する前の中間ステップとなります。本当のドライブチェーンはBitcoinソフトフォークを必要とするため、最終プロトコルへのコンセンサスに到達するのに数年がかる可能性があります。

現在は、どのような研究に焦点を当てていますか?

同時にいくつかのことを研究しています。RSK/Ethereum、RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)およびBitcoinを研究しています。現在、BitcoinのNakamotoコンセンサスに取って代わるNakamoreと呼ばれるプルーフオブワークのための新コンセンサスプロトコルを仕上げているところです。それはシンプルですが、非常に意欲的です。さらなる分散化のための素晴らしい特徴を備えています。また、先ほどの回答でお話したRSKのための新ドライブチェーン提案においても作業をしています。私の最後の発表はSynchainについてでしたが、それは新しい種類のフェデレートされたサイドチェーンで、早いペグインおよびペグアウトを提供し、ペグにおける二重使用攻撃を防ぎます。詳細については、https://blog.rootstock.io/noticia/syncchain-synchronized-sidechains-for-improved-security-and-usability/で読むことができます。

Bitcoin研究を始めたい人のために何を読むことを推薦しますか?私は今コンピューターサイエンスの修士号を取っているところで、ゲーム理論についての修士論文を書いています。Satoshiの論文、Lightning Network、RSKのブログのほとんど、Ethereumのイエローペーパーおよびその他のものを読みました。

同じ質問が以前にもされましたが・・・、全部を読まなければいけません!新しい仮想通貨関連のプロトコルが毎日出ています。それら全部を読まなければいけません。SNARKsに関連するすべて、PBFTおよびその他のコンセンサスの種類に関連するすべて、スケーラビリティに関連するものすべてです。デジタル署名、一括検証およびマルチパーティプロトコルに関連するものすべてです。供給ストレージおよび複製プルーフに関連するものすべてです。セキュリティに関連するものすべてです。あなたは苦しむでしょうが、良い意味での苦しみです。

Nakamoreについてもっと教えてください。簡単な説明をしてもらえますか?どのブランチを選択したのですか?それとも最も累積的なディフィカルティがあるものではないのですか?

あと数週間だけ待ってください!そのアイデアを発表する前に、信頼する人々からのフィードバック待っているところです。

 

ASICBoostの特許取得の背景を教えてください。

それは長い話で、私を非常に難しい状況に追い込みました。最初から私たちは技術を無料にしたいと思っており、ASICが隠れて使用する可能性については懐疑的でした。また、一つだけの製造業者がASICBoostマイナーを他の誰よりもずっと早く製造できるのであれば、マイニングチップ製造をより中央集権化することになり、どうなるのだろうと考えました。それが起きるのを防ぐために特許を取得する決定をしたのです。限られた情報しかなかった当時において最良の選択であったと今でも思います。この話には私が常に望んでいた可能な限り最高に幸せな結末があります: 特許は現在、防衛的な特許ライセンスプールにあり、ASICBoost技術を使用したいのであれば、同じオープンな特許プールにその商品が使用するすべての特許を入れなければいけません。コミュニティに還元することなくASICBoostを使用することは誰にもできないのです。

 

プラットフォームとしてEthereumはどのような立場にあると思いますか?RSKと協力または敵対していますか?私がこれを尋ねているのは、将来の価格予測にのみ私が投資されるためです。

まず、この時点では競合よりも協力していると思います。プラットフォームの設計者および開発者は共同して働くべきと考えます。なぜなら、たとえ私が金銭最大主義者だとしても、私たちの精神は同じだからです: 私たちのほとんどはオープンで検閲耐性のある分散型ファイナンシャルシステムを構築したいと考えており、攻撃よりも協力からの方がずっと恩恵を受けます。私はBitcoin上の新しいファイナンシャルシステムを望んでいます。なぜなら、その他の試みは失敗の可能性がずっと高いと思うからです。そうは言っても、すべてのプラットフォームが同じとは考えておらず、各プラットフォームに特有のリスクまたは安定性プロファイルがあります。

例えば、Ethereum2.0はリスクが高く野心的なプロジェクトです。それはEthereum1.0の進化ではなく、完全な書き換えです。すべてを最初から作ることで、Ethereum1.0の過去の失敗から学んだ教訓に助けられて、Ethereumの開発者はほとんどの構成要素において改良された技術的ソリューションを選択することができました。したがって、Ethereum2.0のいくつかの構成要素は素晴らしい働きをするであろうと私は考えています。あらゆる移行にはリスクが多く伴うので、すべてが円滑に進むというわけではありません。そのような大きさの移行にはもちろんのことです。その他のプロジェクトはそのような移行をしたことがなく、する計画もありません。Ethereum2.0プロジェクトには数年かかるので、Ethereum2.0のために選ばれた特定の技術はその他のソリューションに比べて劣っているように見えるでしょう。例えば、Avalacheコンセンサスはもっとずっと強く見えるかもしれません。あるいは、Ethereum2.0が実装される前にEth2.0プルーフオブステークが実用的に検証されているように見えるかもしれません。Ethereum2.0が中止され、Ethereum3.0開発が開始される可能性さえ少しはあると私は考えています。なぜなら、より良い技術は常に作り続けられているからです。最近の数か月におけるzkSNARKsの前進を見てください!

一方で、RSKコミュニティーには第二レイヤーのスケーラビリティソリューションを使用するためのより保守的な計画があり、すでに機能することが証明されています。これについては、RSKコミュニティのメンバーの多くに意見を共有しています。まず、私はコンセンサスセキュリティおよび分散化の基礎としてプルーフオブワークを信用しています。ステークを基礎とするチェックポイントのようなその他のセキュリティ保護は、その上に築くことが可能です。オンチェーンレイヤーの最適化は、第二レイヤーのスケーリングおよびプライバシーソリューションとともに、数千万人のユーザーのための現実世界のファイナンシャル需要を解決できると私は考えています。Ethereum1.0の「ワールドコンピューター」のアイデアは、分散化とは相容れません。第二レイヤーソリューションに基づく実質的なスタック構築において、Arbitrumのおけるような実行スケーラビリティからRIF Storageにおけるような分散型ストレージになると私は思っています。RIFが重要と考えるのはそのためです。しかし、RSKコミュニティーは過去にEthereumにあった問題、特にステートブロートに関する問題を避けるためにRSKを準備しています。議論されたりすでに実行されているRSKIPsのいくつかは、ノードによって消費されるリソース、例えばUnitrie、並列トランザクション実行、ストレージレンタル、ライトクライアント、ステート切り落としされながらも有効化されたノード、LTCPトランザクション圧縮、シグネチャーバッチング、Ephemeralデータなどを削減するための解決のかぎです。

私たちにはスケーリング提案のツールボックスがあり、RSKコミュニティーによって受け入れられたら、それは不変性とセキュリティを危険にさらすことなくRSKを次のレベルへと導く可能性があります。革新的であり過ぎることと人々の資金を保護することの間には、トレードオフの関係があります。さらに先に進みたければ、最近発表したSynchain論文でブロックチェーンをリセットすることなくRSK上にシャードを築く方法を示しています。IOVlabsは、RSK Smart Contract、RSKインフラストラクチャフレームワーク(RIF)ならびにTaringa!のプラットフォームを通じて、より公正でより包括的なファイナンシャルシステムを推し進めるための基礎を築きます。RSKコミュニティーはこのビジョンを共有しており、かなり真剣に受け止めていると思います。

 

RSKは牽引力を得ていると見ますか?そしてBTCのエコシステムの真の一部にすでになっていると思いますか?さらに、Bitcoinコミュニティーのその他の部分、例えばSquare、異なるLightningチームやCoreからサポートされていると思いますか?

私の個人的な意見を言います。それには、その他のBitcoinerとの個人的なやり取りが含まれます。RSKのアイデアと初期のコードベースは、中南米に端を発しています。シリコンバレーではありません。そのことは、文化的バリアを破らなければならなかったということを意味します。そのせいで、より多くのBitcoinerに到達するのが遅れたかもしれません。しかし、主な障害はそれではなく、EVMをSmart Contract実行のための仮想マシンとして使用する決定をしたという事実でした。たとえ私がQixCoinプロジェクトからすでに完全に構築されたVMを持っていたとしてもです。

Ethereum VMの使用は素晴らしい戦略的決定で、Ethereum dAppをRSKに移し、両コミュニティー間で知識を共有することができました。しかし、初期のBitcoinerたちはEthereumプロジェクトをあまり好んでいなかったので、RSKをサポートすることに疑いを抱いていました。また、BitcoinとRSK間のコードベースは完全に異なっているため、RSKにおいてBitcoinの核となる開発者たちの直接関与はほとんどありません。Lightning Networkもまた、RIF Lumino Networkとは異なるスタックです。

しかし、それは過去のことです。今日では、BitcoinでのDefiの利点はかなり明白です。触れられていない巨大な市場があり、中央集権型貸しつけソリューションが危険であることをどのBitcoinerも否定できません。そのソリューションには、データ漏洩および政府介入を伴った古く伝統的なファイナンシャルシステムと同じ間違いを繰り返す可能性があります。

そして、私の現在の認識では、RSKが事実上、BitcoinerのDeFiプラットフォームになるでしょう。

あなたのド忘れしたアイデア「dagcoin」は愚かだとして憎悪される結果となりましたが、過去に戻ったら、それをもう一度投稿しますか?
https://bitcointalk.org/index.php?topic=1177633.0

破壊された習慣的トリナリーハッシュ機能です。完全に中央集権型です。一か月の非アクティブです。それはオリジナルのdagcoinのアイデアではありません。

もしもアメリカ政府が閉鎖を命令したらどうなると思いますか?選択的な検閲は可能でしょうか?ありがとうございました。

おそらくフェデレーションの閉鎖やペグアウトトランザクションの選択的な検閲について尋ねられていると思われます。まず検閲について分析しましょう: フェデレーションファンクショナリがトランザクションを検閲しようとすれば、その他のファンクショナリがペグアウトトランザクションを実行するでしょう。したがって、検閲は失敗します。もし全員がトランザクションを検閲しようとしたら、ファンクショナリはそれ以上その他のペグアウトを実行し続けることができません。ペグアウトはUTXOsにリンクしており、一つのペグアウトをチェーンから離すためにファンクショナリはUTXOsを選択することができないからです。したがって、それはフェデレーションの完全な停止へとつながります。選択的な検閲は不可能なのはそのためです。

一つの政府によるフェデレーションの完全な閉鎖については、ファンクショナリが地理的に世界中で分布されているため、非常に難しいでしょう。とにかく、閉鎖の試みはその後に起こる攻撃に対してRSKをより強くより活発にするだけです。RSKフェデレーションは急速に発展し、世界中の百人の個人ユーザーへと分散化するでしょう。そして、各ユーザーはHSM2デバイス(プルーフオブワークに従うSPV孤立領域)およびTor上に完全なノードを作動させるのです。 ペグイントランザクションはBridge Smart Contractとやり取りする必要があるだけなので、完全に分散化することが可能です。