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RSK 2019年度レビューおよび2020年度のロードマップに関する更新

IOVラボのRSK企画部長、Adrián Eidelman著

2020年の第二四半期に入ってまだ数日ですが、チームはRSKインフラストラクチャをより堅牢、安全、そして使いやすくするために努力を続けており、2019年度に達成したものおよび今後の目標を私たちのコミュニティに共有する良い機会だと考えます。

2019年度のRSKハイライト

RSKスマートコントラクト・プラットフォームの開発

2019年は、IOVラボにおいて飛躍的な年でした。さまざまな製品リリースと、弊社が誇りに思っているその他の関連技術の貢献を以下にまとめます。

  • RSKjクライアントに関する更新: 弊社のエンジニアチームは、OrchidおよびWasabiネットワークのアップグレードを含む、RSKjクライアントの8つの新しいバージョンを2019年にリリースしました。チームが主に焦点を当てたものの例として、イーサリアムの互換性機能、トランザクション追跡機能、ストレージとメモリ要件の削減、パフォーマンスの向上、そしてセキュリティの修正が挙げられます。
  • Unitrieによるオンチェーンのより高いスケーラビリティ: 弊社はトライ・データ構造を設計し、Unitrieに移行しました。Unitrieは、パフォーマンスとメモリ・フットプリントにおいて多くの利点を示す、より効率的な新しい統合バイナリ・トライです。
  • マイニング報酬とネットワークセキュリティ: RSKは2019年度において最も収益性の高いマージマイニング・プラットフォームになりました。弊社はRSKマイニング・サイトを立ち上げ、収益性チャートやオンボーディング・ハウツーなどの特定のマイニング情報を提供しました。RSKのハッシュ・パワーは平均45EH/s、ピークは60EH/sであり、RSKが経済的セキュリティの面で最も安全なスマートコントラクト・プラットフォームであることが確認されました。
  • 相互運用性、成長の原動力: 弊社はRSK/イーサリアム・トークン・ブリッジの初バージョンを発表しました。これは、ブロックチェーンの相互運用性への大きな一歩で、交換を必要とせずに、ユーザーが両方のスマートコントラクト・プラットフォーム間でERC20トークンを自由に移動させることができます。すでに使用されているトークンには、DAI、RDOC、BPRO、およびDAIが含まれます。
  • Armadillo、RSKのよりコンセンサスなセキュリティ:Armadilloは、マージマイニングにおける隠されたハッシュ能力の問題に対するソリューションのコード名で、これにより悪意のあるマイナーが自動的に検出され、報酬金が支払われないというものです。大きなプロジェクトではありますが、2020年度内に完全に完了するために、最も重要な基盤はすでに実装されており、完全に機能しています。
  • より安全なRSK Federation: RSK HSM v1.1のリリースと商品展開は、フェデレーション・セキュリティに関して最も関連性の高いマイルストーンの1つであり、2WPのペグアウト・プロセスに関係するキーをファンクショナリが安全に保護することを可能にしました。

RSKの研究に対する貢献

IOVラボの研究チームは、RSKプラットフォームの進化において主要な役割を果たしています。2019年度にチームが行った貢献の概要を以下にまとめます。

  • 上記セクションですでに説明したように、弊社研究チーム内では、パフォーマンスとメモリの改善、さらに今後のより高いオンチェーン・スケーラビリティのために、Unitrieデータ構造を設計しました。チームは現在、本件により深く取り組んでおり、プラットフォームに新たなより良い利点をもたらすでしょう。
  • 効率的な分散型トークン・ブリッジ・プロトコルに取り組み、HawkClientプロトコルを公開しました。それは、リモート・ブロックチェーン・プルーフオブワークの軽量で安価な証明を実現する新しい暗号経済インタラクティブ証明システムです。
  • 並列トランザクション処理オンチェーン・エンベロープより柔軟なトランザクション・フォーマットなど、2020年度に実現可能性のあるRSKプラットフォームに対するいくつかの改善を提案し、コード化しました。
  • SyncChainと呼ばれる新しい研究プロジェクトを開始しました。これは、ペグインとペグアウトの確認時間を短縮し、無条件のアトミシティを可能にする新たな種類のサイドチェーンです。

研究チームが公開する貢献の完全なリストはRSKIPsリポジトリで入手でき、コミュニティのフィードバックや寄稿をいつでもお待ちしております。

RSK開発者コミュニティ: 新しいツールと機会

私たちの開発者エバンジェリズム・チームは、世界中のDapp開発者や企業と密に協力して、テクノロジーの理解を高め、RSKプラットフォーム上でのソリューションの構築と統合を支援しています。

  • 2019年に、RSK Developers Portalをリニューアルしました。新しい外観と操作感で、開発者向けに更新され、ドキュメントのウォークスルーがより簡単になりました。また、ビットコイン、RSKおよびRIFテクノロジーについて理解を深めることを希望する世界中の開発者に向けてウェビナーを提供しました(今後も引き続き行っていく予定です)。
  • TabookeyのGSN実装に基づいて、RSK Testnetでガス・ステーション・ネットワークの初バージョンをリリースしました。GSNを使用すると、Dapp作成者はユーザーに支払いを強いることなくガス代の支払いが可能となり、ユーザーのオンボーディングがより簡単になります。
  • IOVラボはGitcoinのWeb3 World Hackathonのスポンサーとして参加し、RSKプラットフォームへ提供参加してくれた開発者に報酬を与えました。RSKの報奨金は、数では全体の3分の1強、金額では全体の半分弱でした。
  • MyEtherWalletNifty WalletCoboEdgeおよびMellow WalletTruffleuPortChainbeatBlockmasonツールなどを含む、RSKエコシステムにいくつかの新しいウォレットと開発者ツールを導入しました。
  • RSK Grants Programは、RSKプラットフォーム用の開発ツールを構築する開発者を表彰することを目的として立ち上げられました。さらに、RSKエコシステム・ファンドは、新規事業および法人企業と提携して次世代のブロックチェーン・ソリューションを生み出す原動力として立ち上げられました。
  • 契約コードの検証、コンテキスト検索、マージマイニング情報、トークンの転送とイベントなど、RSK Explorerのいくつかの改善と新機能をリリースしました。また、Blockscoutのcool explorerがRSKのサポートを追加したこともこの場を借りて述べさせて頂きます。

2020年度について

2020年度の最新のRSKプラットフォーム開発ロードマップについてお知らせいたします。過去にも述べたように、ロードマップとは弊社がどのように社内努力を優先しているかを述べたオープンな声明です。今後計画を進めるにつれて変更する可能性があり、顕著な変化は透過的に共有して参ります。弊社の最も関連性の高い計画の一部を以下に挙げます。完全なリストについては、2020年度のRSKプラットフォーム開発ロードマップを参照してください。

H1のRSKプラットフォーム計画

  • Papyrus 2.0.0ネットワーク・アップグレードは、今年の前半に行われます。このバージョンに含まれる新機能のいくつかは次のとおりです。
    • インポート同期機能により、ユーザーは現在必要な時間のほんの一部でノードを使用できるようになります。
    • ノード・ストレージ要件は、ガベージ・コレクターv0.2のリリースで大幅に減少しました。
    • このバージョンにはeth_suscribe手法でのログ・サブスクリプションのサポートが含まれています。
    • 2-way-peg(2WP)segwitトランザクションは、BTCペグイン操作に対して有効となります。
  • 2WPホワイトリスト削除: Papyrus 2.0.0で導入されたいくつかの改善により、2WPホワイトリストがついに削除され、誰もがペグイン・トランザクションを実行し、交換を経由せずにR-BTCを取得できるようになります。
  • Federation Security Improvements(HSM 2.0): このFedHSMの新バージョン導入により、双方向ペグ契約で発生した正しい署名要求を偽造と区別することができます。
  • Armadilloフェーズ2: 攻撃の自動検出と手動による回復手順のトリガーを有効にします。

H2のRSKプラットフォーム計画

  • ストレージの使用料: スペース要件の急増には、いくつかの方法で対処する必要があります。ブロックチェーンの圧縮機能を補完するストレージ・レントは、将来のユーザーを犠牲にして今日のユーザーがブロックチェーン・ストレージを悪用できないように、適切な経済的インセンティブを確立し、そうすることが持続可能なブロックチェーンにつながります。 
  • ネイティブ・エンベローピング: ガス・ステーション・ネットワークのようなメタ・トランザクション・ソリューションは優れた代替手段ですが、スマートコントラクト・レベルでの変更が必要です。ネイティブ・エンベロープはオンチェーンで、現在の既知のソリューションより実装が簡単で、より安価なものです。
  • Ethereum / RSK分散型トークン・ブリッジ: 弊社のエンジニアリング・チームは、Ethereum / RSKトークン・ブリッジの分散型バージョンにすでに取り組んでいます。これにより、ユーザーはEthereumとRSKプラットフォーム間でERC20のようなトークンを転送することができます。今年度の後半に利用可能になる予定です。
  • 予測可能な料金: エンドユーザーはトランザクション料金の一定の変更にさらされることができないため、料金の一定の変動はユースケースを実装する際の障害となります。この機能により、その状況を克服できます。

おわりに

IOVラボとRSKエコシステムは全体として、RSKプラットフォームの構築と進化を継続し、すべての人のためのグローバルで包括的な金融システムに貢献することに全力で取り組んでいます。これらの困難な時期は、ビットコインとその上に構築されているDefiエコシステムの関連性を示しています。RSKグローバル・コミュニティ全体の継続的なサポートに感謝致します。

質問およびコメント

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