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Sergio Lerner AMA セッション

Published on: 7 5月, 2019

本記事にはRSK & RIF のチーフ・サイエンティストのSergio Lerner による2019年4月期AMA 回答が掲載されています。

開発中の実社会のケース・プロジェクトとは?事例はありますか?

RSK に準拠するソリューション構築に踏み切る開発者が加速度的に増えています。すでにRSK プラットフォームにて利用可能な一部のソリューション/ 実装として、Circle of Angels、Bitgive およびBlockchain for Humanity(全てチャリティ・イニシアチブ)、ロジスティクス・プラットフォームWatafan であるdexFreight、ファン向けdapp、ロイヤルティ・アプリケーションのTokkenit、保険保護ソリューションのInsuretech が挙げられます。さらに、分散化スケジューリング向けのChronologic、それに、Investoland(グローバル分散型投資プラットフォーム)、Money On Chain(仮想アセットのボラティリティ管理を目的とするソリューション)、ガス配給用ソリューションを提供するGrupo Sabra のGasnor といった開発中のものもあります。以上は一部に過ぎません。

 

Oracles に対する回答として、Chainlink 実装の可否について、Twitter でお知らせします:http://bit.ly/2H7z8uV (該当する場合)進捗について教えていただけますか?

RIF Data Gateways サービスは様々なOracle-Services を提供する目的で考案されています。提案されている実装の1つがChainlink Core Ooracle ネットワーク・ノードをベースとする分散型Oracle サービスです。 そして、当社はRIF Data Gateways 向けにChainlink ベースのサービス・プロバイダを評価しています。改良型のChainlink ノードを用いていることから、ノード・オペレータはOracle サービスの支払としてLINK あるいはRIF トークンを受諾することができます。 結果、ノード・オペレータは(RIF Token にて支払われる)RSK ネットワークからのリクエスト、ならびに(LINK トークンで支払われる)Ethereum ネットワークからの当初のリクエストに対応することができます

 

RIF におけるサービスとして、分散型アイデンティティに関連するソリューションの実装をお考えですか?恐らく、分散型アイデンティティ・マネジメント・レイヤー、分散型PKI、分散型公開鍵基盤、あるいは自己主権型ID(Self Sovereign Identities)かもしれません。そうした特定領域に取り組んでいますか、またはそうした領域に取り組んでいるその他の組織や団体をご存じですか?他のスマート・コントラクトのプラットフォーム以上の大きな価値や利点があるのではないかと思います。

はい。RIF Identity はRIF Libraries の最も重要な構成要素の1つです。そして、RSK Network でのアイデンティティ、サインやエクスチェンジのイベントの認証を固定する基礎を提供し、これは、後々、評判や名声のモデルを構築するのに利用できます。当社は共同スタンダードの規定にあたってこの分野の有数の専門家(Sovrin、uPort 等)と協議しています。

さらに、ID2020 の取り組みの一部を構成するMicrosoft と連携しており、NGO Bitcoin Argentina、Inter-American Development Bank およびAccenture(ID2020 メンバー)とパートナー関係を結んでブエノスアイレスのスラム地区における評判や名声のアイデンティティにまつわる初の包括的な金融エコシステムの創造と実装に着手します。

 

RIF のストレージ・サービスについてご説明いただけますか?  IPFS のようなものでしょうか?IPFS または類似のすでに稼働しているソリューションを使用しますか?

IOV Labs はファイルの保管と検索にあたって統一API の導入および複数のストレージ・ネットワークのサポートに取り組んでいます。これこそ、RIF Data Storage プロトコルなのです。最初のネットワーク・プロバイダのために、当社は既存のソリューション(Swarm、IPFS、Storj、Sia 等)を検証し、Swarm に準拠させるべく取り組んできました。こうしたプロトコルの大半は以下のバリエーションを実装しています:アップロード済みのファイルが複数に分割され、ネットワークに配分されます。ファイルが要求されると、全てのチャンクが検索されて統合されます。このネットワークに参加する各ノードは決済目的から保管/ 提供されるデータを追跡します。この時点で当社が持ち込むイノベーションはインセンティブ・モデルとプルーフ・メカニズムを簡素化します。言うまでもなく、RIF Data Storage はRNS(指定されたファイルの検索と変異性の許容目的)またはRIF Payments のようなその他のRIF サービスとインセンティブ供与目的で統合します。 加えて、将来的に、当社は同一のRIF Storage API やUI 下で全ての効果的に稼働するストレージ・ネットワークの統合を推進し、結果、ユーザーは一覧からプロバイダを選択するだけでストレージ・ネットワークのバックエンド同士の切り替え、あるいは、同時に複数のネットワーク上での単一のファイルの保管すらもできるようになります。

 

Orchid v0.6.0 ネットワークのアップグレード後の変化。その他に計画中のアップグレードはありますか?

RSK Labs は定期的に、新機能、バグの改善、セキュリティ・アップデートを含む、RSK クライアントの新バージョンをリリースします。 Orchid Version 0.6.0は最新のネットワーク・アップグレードで、主に、STATICCALL opcode に関する変更を包含し、Solidity 0.5.x コントラクト向けのサポートを可能にします。当社は0.6.0 以降、2つの新バージョンをリリースしましたが、共に、マイナーなバグ修正、パフォーマンス改善、ブロックチェーン・ストレージ必要条件の削減が含まれていました。 また、Orchid 0.6.2はRSK の次のアップグレード版1.0.0 を視野に入れた、主要なコード・ベース・リファクタリングも含まれていました。1.0.0 バージョンは最終の試験段階にあるため、リリースは間近です。このネットワーク・アップグレードの主なものには、Unitrie(世界の状態を維持する内部データ・ストラクチャの新デザイン)、新しいシフト・オプコード(Ethereum 互換性向け)およびFederation セキュリティ改良が挙げられます。当社のリリースは、常時、ブログ(https://blog.rootstock.io/noticias/)にて通知され、Github のマイルストーンのページ(https://github.com/rsksmart/rskj/milestones)には各リリースの特長のより詳細な一覧が明示されています。

 

ルートストックを類似のビットコインのサイドチェーン・プロジェクトと比較する方法とは?

現在アクティブのビットコインのサイドチェーン・プロジェクトは他に2つだけあります:Liquid およびTruthcoin のドライブチェーン。Liquid はフェデラル・サイドチェーンで、いくぶん、RSK に似ています。Liquid は仮想通貨取引所を相互結合する取引所同士の決済ネットワークたることを目的とし、より迅速なビットコイン取引を可能にします。そして、単一の使用事例向けに最適化されています。RSK はさらにもっと一般的でプログラム可能であり、ステートフルのスマート・コントラクトを備えています。また、RSK はEthereum のアプリケーション、ライブラリ、ツールチェーンとの高い互換性を備えています。大規模なエコシステムと訓練を受けた開発者を擁しています。Liquid アプリケーションは、現状、Blockstream 提供の単一のライブラリに依存していて、ニッチなエコシステムを備えています。

もう1つ重要な違いというのは、Liquid がブロック・コンセンサス向けにFederation を用いるのに対し、RSK はマージマイニングを採用していて、ビットコインのハッシュレートの現状40% 程度に相当することです。従って、RSK は実際の「熱力学的」セキュリティを備えています。RSK マージマイニングには誰しも参加可能ですので、トランザクション手数料を受領できます。

オンチェーンのトランザクション・スループットについては、RSK はLiquid を凌駕し得るのですが、なぜなら、基本的に、RSK の支払トランザクションはLiquid より小規模であるからです。ただし、現状、RSK のトランザクション・スループットはマイナーに制限されており、彼らだけがブロック・ガス上限の増減を行うことができます。今後のRSK ネットワーク・アップグレードでは、2つの重要な進展が実装されることになると考えられます:LTCP プロトコル(RSKIP53参照)および並列トランザクション処理(RSKIP04参照)。こうした改良は、併せて、RSK のトランザクション・スループットが30倍に増加するのを可能にします。RSK とLiquid のもう1つの大きな差異は、RSK ペグがオープンであることです。そして、取引所やKYC プロセスを経由せずに、個々のユーザーによって利用可能です。ただし、RBTC を獲得する最速の方法は、依然、仮想通貨取引所でBTC を交換することで、というのは、ペグを使ってビットコインをRSK に送るのに1日を要するからです。Federation のセキュリティという点では、Liquid は15中11のmultisig および3中2のタイムロック式緊急支出を用い、RSK は15中8のmultisig を使用することから、利用可能性とセキュリティ間の各サイドチェーンのトレードオフは異なります。

Truthcoin のドライブチェーンはテストネットとして動作するに過ぎませんが、なぜなら、ビットコインのsoft-fork がメインネット上で作動することが要求されるからであり、現時点でアプリケーションを構築できるプロジェクトでは実際にありません。ただし、当社は、サイドチェーンがフェデレート・モデルからより分散化したモデルに移行すべきという長期ビジョンをTruthcoin と共有しています。

 

RBTC が取引所に上場している理由とは?

当社は取引所にRBTC を上場し、さほど技術に精通していないユーザーがアクセスしやすいように取り組んでいます。先ほどお話ししたように、ペグを使ってRBTC にBTC を送るにはほぼ1日要します。ユーザーには最低限、スマート・コントラクト実行に必要なトランザクション手数料として、少量のRBTC が必要です。当社は、より多くのユーザーがプラットフォームを使用するようになっていることから、RBTC の需要がさらに高まることを期待しています。

 

Ethereum は今後数年間で大きな変革を遂げるでしょう。Ethereum 2.0、とりわけ、EVM に代わってeWASM を採用するその計画についてはどうお考えですか?RSK 戦略とは?

私が考えるには、改良型VM のサポートは優れた長期的戦略ですが、なぜなら、Ethereum(またはブロックチェーン)が「世界のコンピュータ」であるべきだからではなく(その必要はありません)、さらにスケーラブルでプライベートの第2レイヤー決済プロトコルの礎である特定の暗号プリミティブがEVM の提供できるもの以上のオンチェーンの処理を必要とするからです。EVM は後方互換性を目的に解釈されるか無効であるのいずれかの状態のままであるべきです。

EWASM はコンセンサス強要およびリソース説明型の決定論的WASM JIT コンパイラとなることを目指していますが、現実には困難です。設計は依然として改良途上であり、ピアレビュー、明確な仕様および複数のセキュリティ監査が必要です。EWASM はベータ・ステートのマイルストーンに達するというポイントからは遙か彼方にあります。

RSK 戦略(基礎的なホワイトペーパーに詳述されています)はEVM 互換性を提供し、java バイトコード・ベースのVM およびEVM コードのjava バイトコードへのダイナミックな転載を実施するというものでした。当社は自身のプロトタイプのVM のリサーチと開発を行いましたが、RSK 起動時、Ethereum との互換性が最優先事項でした。従って、新しいVM は延期となったのです。他方、AION チームは素晴らしい取り組みを行い、java ベースのAVM を立ち上げましたが、これは生産段階です。現在、当社は新規VM としてAVM を使用するRSK コミュニティに提案する可能性を検証中で、AVM の標準化にあたってAION チームと連携することが考えられます。

 

RSK スケーリング戦略とは?シャーディングのようなものを計画していますか、あるいはRSK は、人々がアプリケーション用にプラスマ様のチャイルド・チェーンやステート・チャネルを構築できるほど十分にスケーラブルだとお考えですか? RSK が十分にスケーラブルだとしたら、Unitrie 実装後にサポート予定のtx/s はどの程度ですか?

RSK Research Lab では、新規提案を評価し、頻繁にスケーリング手法に取り組んでいます。  スケーリング長期戦略は、RSK 立ち上げ以降、大きく変化していません。主たる優先事項はオンチェーンのトランザクションによるリソース消費を可能な限り縮減することですその理由は?全てのlayer-2 ソリューションには、ユーザーが紛争時の仲裁にあたってオンチェーン化する必要のあるような緊急手順が必要だからです。Payment Channel Networks については、限られた時間枠で最新状態を発表することが絶対的に重要です。オンチェーン処理能力が低すぎる、あるいはトランザクション費用が高すぎると、(より少量のトランザクションに従事する)ユーザーの経済力が低いほど、ユーザーがロックされたデポジットを喪失するリスクが高まります。なぜなら、仲裁の費用はロックされた金額を上回るからです。

ですから、当社はブロックチェーンを拡張すべく、全体的で核心的な枠組み、すなわち、shrinking-chain スケーリングを開発したのです。これはブロックチェーンが圧縮可能であること、そして、圧縮技法には過去のブロックチェーンのパートを書き換えるユーザーとの相関が付随する可能性があるという洞察に基づきます。すなわち、発掘後にブロックを圧縮することができるのです。このことはとりわけ、トランザクションの圧縮が生成にあたって費用のかかるproofs of executions(実行証明)の提供を指す時、VM を伴うブロックチェーンにとって強力です。2つの興味深いプロトコルとは、MimbleWimble とCoda で、両方ともに採掘中のブロックチェーンの圧縮を試行します。MimbleWimble は極めて軽量ですが、それは集約可能な暗号を基盤としているからであり、採掘前のブロック圧縮にあたって非常に効果的な作用をします。他方、Coda は採掘者による多大な処理を必要とすることから、平均のブロック・インターバルは長くなる必要があります。 Shrinking-chain スケーリングはこの処理を遅延させる可能性があり、圧縮は市場準拠となることが考えられ、ブロックチェーンが圧縮にあたって金銭的インセンティブを供与します。さらに、必須なのは、ブロックが所定の時間経過後に圧縮されるということです。シンプルながらも強力な特殊ケースがsignature aggregation(シグネチャ集約)です。シグネチャはRSK のトランザクション領域の70% を占めます。よって、当社は、shrinking-chain 枠組みにフィットするLTCP プロトコルを開発しました。LTCP は不要なシグネチャを除去すると同時に、ユーザー定義のプリセットを使ってトランザクションを圧縮します。RSK がネットワーク・アップグレードにLTCP を適用すると、第2レイヤー・ネットワークの使用パターンについての合理的な予測を用い、RIF 決済ネットワークに1日で1,000万人、2年で1億人、5年で10億人のユーザーに対応させるのを可能とすることができます。そして、こうしたことを成就しつつ、標準PC にフルノードを実行させることが可能です。

このような長期計画を確実に達成するにあたって、当社は次回のネットワーク・アップグレードにいくつかの新機能を予定しており、すなわち、ストレージ賃貸(RSKIP113参照)、parallel transaction processing(並列トランザクション処理)(RSKIP04)およびLTCP および新規のよりスピーディなVM です。これらの各々は決済費用の低減を実現します。RSK は金融包摂に焦点を置いていることから、安全で迅速かつ安価な支払が最優先です。

では、コントラクト実行のスケーリングについてはどうでしょうか?RSK-Sidechains(またはshards)および検証可能な算定(そして、特にzero-knowledge proofs(ゼロ知識証明)は数多くのブロックチェーン開発チームによって評価されつつあるスマート・コントラクト実行スケーリング向けの2つの技法です。オフチェーンのVM が十分に表現的で迅速であれば、こうしたソリューションがRSK に準拠して構築されるうえでの条件を創造できます。オンチェーンのスケーリングが正しく対処されないか、対処が遅れると、その他のネットワークは崩壊する恐れがあります。オンチェーンのレイヤーが良好であれば、不可能なものはありません。ですので、現在、当社は金融包摂を実現すべく、最も安価なオンチェーンのインフラ構築に焦点を当てています。加えて、RIF 決済等のプロジェクト向けのLumino 第2レイヤー決済ソリューションがさらなる第2レイヤー・スケーリング・ソリューション実現にあたって主導的立場を担います。

 

Ethereum とRSK ブロックチェーンのサイズを比較可能ですか?つまり、RSK チェーンはEthereum と同じ速度で成長しつつありますか?

RSK にはEthereum ほどオンチェーンの活動が多くなく、1年半前のブロックチェーンに対して期待できるようなものと言えます。よって、ブロックチェーンはEthereum より相当に小規模です。しかしながら、1.0.0 リリース前に、RSK ブロックチェーンはEthereum と同じように迅速に成長する可能性があり、トランザクション規模は同等でした。そして、1.0.0 リリースの一環であるUnitrieの出現に伴い、ブロックチェーン・ステートの規模は10倍ほど縮小しつつあります。例えば、直近の世界ステートの消費は50メガバイト未満です。他方、現在のEthereum ステートの消費は約130 GB です。その差は2600倍以上です。

 

堅実性は最良の言語ではありません(とりわけセキュリティの点において)。その他の言語(Vyper)を追加する計画をお考えですか?

当社はJava ツールチェーンの使用を評価しており、AVM(AION 仮想マシン)と互換しつつあります。Java はエンタープライズの選択言語ですが、分類されていて監査が容易であるからです。安全なスマート・コントラクトの記述にあたって優れた選択肢です。

 

IOHK の関係者はKEVM タイプのサイドチェーンに取り組んでいます。そして、K フレームワークを擁することで、スマート・コントラクトのコードの正確性を正式に認証するのがずいぶん容易となることを普及しています。よって、Ethereum 2.0 はEVM から消失することになります。恐らく、100% 互換するように取り組まず、Ethereum 実装以上にブロックチェーンのEVM タイプを優れたものとするような変更を実施しないのが得策でしょう。これについてどうお考えですか?

IOHK は正式な認証をを促す仮想マシンであるIELE に取り組んでいます。依然、継続中の取り組みですが、LLVM Compiler ツールチェーンと統合するという利点を備えています。AVM は既存のJava ライブラリとツールの膨大なエコシステムを有効化しますEWASM はウェブ・ブラウザによる選択の言語であることの利点を持っていることから、迅速となるでしょう。さらに、オプコード・レベルでの各VM の長所と短所についても述べたいと思います。しかし、断言するのが時期尚早であるのは明らかです! 

RSK は長期的な視野に立っています。利用可能な裁量のテクノロジーを駆使するように創造されており、そうしたテクノロジーはRSK 開発チームではなく、その他のチームに由来すると考えられます。すなわち、牽引力、そしてIELE またはAVM もしくはEWASM に関係するソリューションを構築するコミュニティが存在するのなら、同時に、RSK への統合が提案されることでしょう。いくつかのVM をノード上で作動させることに恐怖を抱いていません。包み込み(カプセル化)が容易です。しかし、20年間で推奨のVM は1つのみで、残りのVM バイトコードはトランスパイルされることになると考えています。

 

あなたの「The Return of the Deniers and the Revenge of Patoshi(Deniers の回帰とPatoshi の反逆)」の記事について2~3お訊きしたいと思います:

A – このリサーチをどのくらいの期間なさってきましたか?

Satoshi(サトシ)ブロックについてのリサーチ全般という意味では、2013年からで(今なお継続中です)、何か月もの間、これだけに集中しているというわけではありません。

B – ブロックを相関付ける「3つのプライバシー関連の欠陥」はどのようにして発見しましたか?初期のクライアントを解読しただけですか、それともその他の経緯があるのですか?

当初のソース・コードを解読しただけで、正しい質問を投げ掛けたからです。また、コミュニティの多くのメンバーが協調の手を差し伸べて素晴らしい仮説を提供してくれました。決して1人ではありませんでした。

C – このリサーチを終えた時点で、公正であったと考えますか、それともSatoshi(サトシ)についての違った見解をもたらすでしょうか?その理由は?

考えられる限り、公正であったというようになるでしょう。Patoshi はネットワークの稼働に必要な最小限のコインのことを想起させてくれました。収集されたコインの数量は、世界がビットコインのことを認識し、信頼を寄せるのに費やした時間の産物に過ぎません。 ネットワークそのものが持続するやいなや、彼は採掘を止めてしまったと考えられます。 さらに、Patoshi が費やしたのがわずか5 USD(歴史的価額で)だという、ほぼ否定することのできない事実は人道的に顕著な意義を持ちます。実際、私は、Patoshi のブロックが意図的に選ばれたのだと考えます。そして、意図というのは、そうしたメッセージを将来の世代に伝えることです。

D – Patoshi Blocks のパラグラフの中のNonce Restriction で、他の方法によるパターン検証にあたって発見した証拠のことをお話になっています。証拠を手に入れた経緯について教えていただけますか?

数学的に十分な証拠があります。それでも信じてもらえないのなら、現状を変えうる理に適った説明はないでしょう。

E – 論文の終わりに、「公共の情報源とブロックチェーンに立脚して、Patoshi のパターンをSatoshi(サトシ)と結合する証拠がある」と述べられています。詳しく教えていただけますか?パターンをどのようにしてSatoshi(サトシ)とリンクさせているのですか?

ブロックに従ったままです。

 

$RIF トークンが帯びる価値とは?私の認識とは、RBTC を用いてRSK ネットワーク上のサードパーティのサービスの支払を行うことができるということです。従って、$RIF トークンはいくぶん不要だと感じています。

K Live Mainnet はスマート・コントラクトを、スマート・ビットコイン(RBTC)でビットコインのエコシステムとの完全なインセンティブ整合を維持しながら実行することを要求していますが、RIF OS プロトコルは、インフラストラクチャのレイヤーを作成して連鎖させることを目指しています。このことですが、当初はRSK エコシステム上に構築されていますが、将来的にはEthereum およびEOS のようなスマート・コントラクト対応プラットフォームと統合されます。

そのために、それらのネットワークのいずれにも中立で、ネットワークのネイティブ暗号通貨(RBTC、ETH、EOS など)の特定の価格にかかわらず、インフラストラクチャ・サービスの提供と需要に関連して価格が定義されているトークンを持つことが重要です。ユーザーの観点から見れば、それはさらなる摩擦をもたらすことはありません。なぜなら、近い将来、DEX(分散型交換)は、RIF OS プロトコルが統合されているネットワークのネイティブ通貨とRIF トークンの間の即時変換を提供すると予想されるからです。RIF トークンの移植性は、価値あるインターネットの実現に一歩近づけるように、規模の経済を生み出し、全体としての分散型エコシステムの対脆弱性を強化するでしょう。主な理由は、RIF OS を長期的に見れば、スマート・コントラクト対応のすべての暗号エコノミー(つまり、RSK、Ethereum、EOS)が消費し得るオフチェーンのインフラストラクチャサービスの統一マーケットプレイスとして考えていることです(Ethereum, EOS 等)。この意味で、ポータブル/ ニュートラルなトークンを持つことが有益です。